日記

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逸見エリカはハンバーグが好きだ。愛していると言っても良い。

16/02/16(火)09:11:46 No.338164477 11:12頃消えます
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逸見エリカはハンバーグが好きだ。愛していると言っても良い。
ハンバーグが好きな食べものというとよく子供っぽいと言われるが他人なぞ関係無い。気取って大人っぽい物や玄人が好むような物を挙げる人の意見なんて知ったこっちゃない。
簡単にハンバーグと言っても千差万別だ。
定番のドミグラスソースでも単純なソースだけの物からマッシュルームなどの具材が入った物まで様々である。
和風に醤油ベースのソースや大根おろしにポン酢といって選択肢もある。
濃厚な肉汁とあっさりとした和風ソースは相反すると思いきやお互いを活かしつつ上の領域へと上げていく。
ケチャップとマヨネーズを混ぜたオーロラソースも悪く無い。
他にもトマトソースや煮込みハンバーグ、チーズを乗せたり照焼ソースをかけて食べる事も出来る。
本当にハンバーグは完璧な料理だ。
ご飯にもパンにもあうしひき肉を使うがゆえにコストパフォーマンスもステーキなどと違い安く済む。
ステーキのように安い肉を買ったから固く食べにくい事もなく安いひき肉でも肉汁たっぷりの物が作れる。
本当にハンバーグは素敵だ。

16/02/16(火)09:14:06 No.338164641

逸見エリカはお腹が減っていた。
空腹だった。おなかの虫が鳴いていた。おなかと背中がくっつきそうだった。
おなかがペコペコぺこりんでぐーぐーぐーの助だった。
それは自分が黒森峰の隊長を引き継いだからこそというのが大元の原因である。
まだ秋だったが3年の先輩は大半が引退しており残っている人たちも後輩への指導かまたは身体がつい来てしまうからという理由だ。
書類仕事は多いし隊員達への指導はあるし各車長との会議や備品等の発注と言葉にするとキリがない。
勿論ほかの隊員にも手伝って貰っているし優秀な隊員が多いのである程度本人達に任せていても大丈夫なのだろう。
でも隊長を引き継いだという責任感からか自分に付きあわせて申し訳ないという気持ちがあるのか他の隊員は早々に帰らせていて一人作戦室に篭っていたのである。
結果巡回していた先生に無理矢理に引っ張りだされて帰らせていた。
デスクではコーヒー程度は飲んでいたが眠気を飛ばす為にブラックであったりお茶うけなども置いてなかった。
書類整理などしているとそういうのは邪魔になるというのもあったしデスクワークをしているとお腹が空かないタチなのだ。

16/02/16(火)09:14:37 No.338164684

しかし現金なもので下校しているとさっきまで全然大丈夫だったのにいきなりお腹が空いてくる。
だから何かファミレスやファーストフード店というのも味気ない。
自分で作るなどは自炊などしたことがない自分にはちょっと無理な話だ。
道に並ぶレストランは学生の自分には値段的に難しい。
商業施設で働く人や教師向けの飲み屋街があるにはあるが自分は行けるはずもなく。
「ならあそこしかないわね。」
とほほ笑みながら一人つぶやく。一応選択肢は上に挙げたが最初から自分では食べる物と場所は決めていたのだ。
目指すは寮に帰る道から少し外れた場所にあるレストランだ。
小さい店ではあるが料理はおいしく量もあり値段も学生には手の届く範囲のメニューのお店だ。
そしてなによりエリカがそこを好むのはハンバーグが美味しいからという理由に他ならない。

16/02/16(火)09:14:55 No.338164703

「いらっしゃいませー!お好きなお席へどうぞ!」
いつもの席は空いているようだ。勝手知ったるといった感じでテーブルにつきメニューを開くと店主が水の入ったコップを持って来て話しかけてきた。
「おやエリカちゃんじゃないかこの頃見なかったね。おじさん忘れられたかと思ってたよ…」
2メートルを超す体格であり熊のような外見からは考えれないフランクな口調で話しかけてくる。
「ええ隊長を引き継いだからちょっとね。でも忘れられるわけないわ本命のカレシの事。」
「嬉しいねぇそんな事言われちゃうとサービスしちゃうよサービスサービスぅ!」
戦車道での逸見エリカを知る人間から見たら信じられない会話をしつつエリカはメニューを指差して料理を頼む。
「ハンバーグのごはんセットでソースはドミグラスで。そしてそうね…大きさは最大でお願い。」
「よく食べるねぇご飯も大盛りがいいかい?」
「ええお願いするわ。」
「じゃあちょっと待っててね今から焼くから。」
と店長が厨房へ向かって小走りで入っていく。
さぁここからが本番だ。

16/02/16(火)09:15:25 No.338164742

料理を待つ間は一種のウォーミングアップの時間だ。
ただ運ばれてくる料理を待つのではない。食事という物はスポーツだ。運ばれてきたら即食べれるようにしておく。
テーブル備え付けてあるナイフとフォークを置く。一応お箸も置いておこうか。
ポットの水はまだ波々と入っており急なトラブルにも対応出来る。
としまった今は制服なのだ。一応紙エプロンはあるがそれだけでは心もとない。
どうしたものかと思案していると自分の鞄が目についた。そうだこれがあったか。
と鞄からパンツァージャケットを取り出して着る。今日はデスクワークだけで汚れてもいないし匂いもしない。
よかったよかった大事な制服を汚す所だった。
ここで躓いては美味しい料理を完璧に味わう事が出来なくなってしまう所だった。
といった所で
「はーいエリカちゃんお待ちかね。ご飯とハンバーグだよ。鉄板熱いから気をつけてねー」
料理が運ばれてきたのだった。
真剣勝負が始まる。

16/02/16(火)09:18:00 No.338164928

ここの店のセットはサラダが無い。運ばれてくるのはハンバーグの乗った鉄板とソースとご飯のみ。
その代わりに鉄板の上に蒸し野菜が多く乗っている。
サラダだと食べるテンポがズレてしまうし蒸し野菜だとソースにつけて御飯のおかずにもなる。
蒸してあるので甘みも強いし柔らかく顎も疲れない。ただグリーンピースの食べづらさはどうにかならないだろうか。
ご飯は単純に白米であるが普通盛りでハンバーグの量に引けをとらない程の量がある。交互に食べていてハンバーグやご飯が余る事もないのはに嬉しい。
そしてメインのハンバーグ。大きく厚くたくましいソレは見るものすべてを虜にする魔性の存在。
エリカの食べ方はまずハンバーグを一口大に切ってからソースをかける。こうする事で肉汁とソースが絡み鉄板で焦がす事で味に深みが増す。
切る事で熱々のハンバーグも食べやすい温度になるしいちいちナイフを持ち変える手間も無くなる。
切り終えてソースをかけるとその匂いが鼻孔をくすぐる。あぁこれよこれこれが私は欲しかったのよ。と忘れる所だった。
「いただきます」と手を合わせて声を出す。
食事は武道だ。そうでないとハンバーグに失礼だ。

16/02/16(火)09:18:31 No.338164956

一口大のハンバーグを口に運ぶ。変に言葉を飾る必要もない。
美味い。
ああこのために私は生きてきた。空腹は最高のスパイスだとよく人は言ったものだ。
行儀悪いがハンバーグが口に入ったままご飯を更に口に詰め込む。
ああ美味い。
それを噛み、味わい、飲み込む。胃が賛美歌を歌うほど喜んでいるのが分かる。いや悦んでいるのだ。
ここからは言葉は不要だ。
肉をご飯を野菜を口に運ぶ。ただそれだけでいい。それだけでいいのだ。
そうするだけで逸見エリカという人間の身体が幸福になっていく。
ああ美味過ぎる。
この多幸感は戦車道での勝利にも勝るとも劣らないものだ。
一種の絶頂状態なのかもしれない。それくらい今エリカは幸せなのだ。

16/02/16(火)09:18:48 No.338164989

と半分程度料理を食べつつ思った。
これは絶対に足りない。さっきまで空腹状態だったお腹はまだまだ行けるぜと声を上げている。
学生的にお金は大丈夫なのだろうか。戦車道選手的に強欲は良いのだろうか。女子学生的にカロリーは気にしなくていいのだろうか。
そんな事が頭に浮かんだが一瞬で食欲がその迷いを消しさる。
「店長!あともう一皿お願い大きさは普通でいいから後ご飯も!」
それを聞いた店主が一瞬大丈夫なのかという顔をするが、もりもり食べているエリカを見てそんな心配は無用だとハンバーグを焼き始める。
途中で気がついてよかった。一皿食べ終わって気がついていたら間に合わなかっただろう。
嫌いなのだ。おかわりを頼んで料理が来るまでの時間が。苦痛とも言っていい。
ラーメンなども替え玉を頼むより最初から大盛りで頼むタイプである。
まだ料理が残っているなら食べるテンポをゆっくりにする事でずっと食べている状態を続けられる。
さあ後はどう食べようか。

16/02/16(火)09:19:37 No.338165047

「はいおまっとさん。今日はよく食べるねーこれサービスのオマケ。」
とハンバーグとご飯を持ってきた店主はもう一つ皿を置く。
エビフライだ。黒森峰の船はエビの養殖もやっておりエビフライはこの船では定番の料理だ。勿論この店でも。しかし
「店長!」
ドン!とテーブルを打ち付ける音とエリカの怒気を多大に含んだ声に店長はその体格をビクッと揺らす。
なにか悪い事でもしたのかもしかして甲殻類アレルギーだったのかでも前に来た時は美味しく食べてたし…と店主は思案していると
「私は今日なにをしにきたかわかってる?」
「何をしにってそりゃご飯を食べに来たんじゃ…?」
「そうよハンバーグを食べに来たの。私は!ハンバーグを!食べに!来たの!」

16/02/16(火)09:20:59 No.338165153

「え」
「私は今日エビフライを食べに来たのではないわ。私の胃は腸は身体はハンバーグを欲しているの。そんな身体にエビフライを与えるなんて凌辱にも等しい行為だわ!」
「ご、ごめん…」
「いいのよそのエビフライは黒森峰で作った物でこの店の物は安いのを使わずきちんとした物を使っているのも知っているし
 養殖だとしても身は引き締まっていてなおかつ柔らかく天然物に負けず劣らずの物であると言う事
 衣も頭から尻尾まで全部つけて揚げているから全部の部位をきちんと食べる事が出来て
 頭ば味噌と衣もハーモニーが尻尾は身と尾の殻と衣の三重奏が身の部分は甘みが引き出ていて素晴らしい事は知っているから!」
店主は若干どころかかなり引いている。他の店員も引いている。客に至ってはもう帰ろうかと目配せをしてる者もいるほどだ。
だがエリカにはそんなもの関係ない。彼女はただハンバーグを欲しているのだ。ソレ以外の者は必要無い。
「それは店員さんのまかないにでもしてあげて!さぁお願いハンバーグを頂戴!」
立ち上がってポーズまでとっている完全に彼女は周囲なんて見えてなかったのだ。

16/02/16(火)09:22:17 No.338165257

「ごちそうさまでした。」
と手を合わせ落ち着いた声で呟く。予算とカロリーはオーバーだが後悔はない。
お腹いっぱいだ。もうこのまま勉強どころか風呂のも入らずベッドに入りたい位だ。
しかし外食は幸せなのはいいがここから帰るというのが面倒だと思ってしまうのは贅沢な悩みだと寮へ歩きながら思う。
会計をする時に意外と気弱な店長どころか店中の人がなんかおどおどしていた感じがあるのは気のせいだろうか。
秋の夜の空気は意外にも澄んでいて火照った身体にはちょうどよかった。眠気覚ましにもなる。
今日あの店に行ったの一番の理由は帰宅が遅くなったからでも空腹だからでも無かった。

16/02/16(火)09:22:51 No.338165303

ストレス解消だ。隊長いや西住先輩からその立場を引き継いだ責任感などから色々溜まっていたのだ。
立場の重圧というより偉大な西住まほという先人の後継者という重圧だ。
先輩や隊員たちは否定するが逸見エリカという人間は西住まほという人間より大きく戦車道での能力は劣る。
まほが特別なだけだと人はいうがエリカにとってそんな事は関係ない。
そんな現実はとっくに受け止めてはいたが隊長という職についてからは少しずつ思い悩むようになってきた。
でもだからこそ面白く、自分なりのやり方で彼女を超えなければとも思う。
頭も冷えてきた。少し恥ずかしい事をしてきたするがまぁいい些細な事だ。
またストレスが溜まったらドカ食いくらいしてもバチは当たらないだろう。
と彼女は帰途を急ぐ。流石に門限を過ぎたら大目玉を食らってしまう。

彼女が3年になったらあの店へ行く頻度が週一になる事は彼女はまだ知らない。

終わり

テーマ:ガールズ&パンツァー - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/02/18(木) 04:44:40|
  2. ふたば
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